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知らなきゃマズい!ガラスの“ワイヤー”について

  • 2022年11月02日

ワイヤー入りガラスは普通のガラスには交換できない

今回ご紹介するのは窓ガラスに入っているワイヤーについてです。

ワイヤーはすべてのガラスに入っているわけではないので、知らない方もいるかもしれません。

一般的には繁華街付近のビル・住宅や、アパート・マンションといった集合住宅によくみられるガラスに入っていることが多いです。

そしてこのワイヤー入りガラス。通常のガラスよりも値段が高めになっています。

そのため、「見晴らしも悪くなるし割れたときに修理代がたかくなるので、網が入っていない普通のガラスに変えてほしい」と相談いただくことがあります。

しかし、ワイヤー入りのガラスを一般的なワイヤー無しのガラスに交換することはできません。

それはワイヤー入りガラスの使用目的からきています。

 

そもそも何故網が入っているの?

ワイヤーが入っているガラスの性能としてよく誤解されているものとして

・防犯用

・強化ガラス

という2点があります。

ガラスの中に金属が入っているのだから強度が高いと勘違いされている方が多くいらっしゃいますが、

ワイヤー入りガラス、実は強度は一般のガラスと変わりません

普通に割れますし泥棒への対策などには全く効果がありません。むしろ破片が飛び散らず音が出にくいのです。

さらに網入りガラスは熱割れという現象を起こしやすいのです。

(ガラスと金属で膨張率が異なるため起こる現象)

では何のためにわざわざ高いワイヤー入りガラスを使用しているかというと、防火としての役割があるからです。

 

かといって特別熱に強いわけではありません。それは前述した熱割れが起こることでもわかります。

ワイヤー入りの一番の性能は火災が発生した場合に延焼を防ぐことにあります。

一般的なガラスは火災などの熱で割れた場合に、ガラスがはじけて割れ落ちます。

それに対してワイヤー入りはヒビなどの割れは発生しますがガラス自体は飛び散らないのです。

そのため、炎を外に出さないため延焼をしにくくします。

効果がよくわかる動画がアップされていたので気になる方は参考にどうぞ。(外部リンク)

防火実験 ガスバーナーvs網入りガラス【網入りガラスの防火実験】 – YouTube

 

話を少し戻して、なぜワイヤー入りガラスを一般のワイヤーがないガラスに変えられないかというと

法律で決められたところに使用されているので変更ができない。ということになります。

それでも見晴らしを確保したいという場合には、防火ガラスと呼ばれる特殊なガラスに変更することで対応可能です。

 

今回のまとめ

・ワイヤー入りガラスは延焼を防ぐもの

・防犯や強化ガラスのような性能はない

・ワイヤー入りガラスを一般の網無しガラスに変更することは法律で禁止されている

 

気になることがありましたら、まずはご相談ください!

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